小平市

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小平市(こだいらし)は、東京都多摩地域にあるである。東京都特別区部への通勤率は29.1%(平成22年国勢調査)。

江戸時代新田開発により集落が形成されてきた。市内には、西武鉄道新宿線拝島線国分寺線多摩湖線のほかJR武蔵野線が走っている。市内には玉川上水の遊歩道、小平霊園など緑が多い。

地理[編集]

武蔵野台地の西側に位置する。市域は底辺の長い台形の形をしており、「小平」という地名のとおり起伏はあまりない。市域の東端に石神井川の源流があるが、それ以外の地域ではを得ることが困難であった。しかし江戸時代玉川上水が開削され、そこから分水を取ることが可能となり、初めて開拓の条件が整った。 かつてはによる被害を防ぐため屋敷林(防砂林)が植えられており、市内には保存木に指定されているものがある。1931年に今の津田町に移転した津田塾大学の最初の工事は防砂林の植樹であった。

交通東京の中心へ向かう青梅街道、五日市街道、西武鉄道新宿線および拝島線が市を東西方向に結んでいる。また南北方向には小金井街道、府中街道に加えて、西武鉄道国分寺線、多摩湖線、JR武蔵野線が通り、所沢・国分寺方面等に連絡している。

市内で初めて鉄道が通ったのは明治時代の川越鉄道(現在の西武鉄道国分寺線)で、府中街道に近い小川駅が開設された。 市内には、旧新田時代の地名である小川、鈴木、大沼、等が残るほか、江戸時代尾張徳川家の鷹場があったことに由来するたかの台、1883(明治16)年明治天皇行幸に由来する御幸の地名等がある。

隣接自治体[編集]

地域[編集]

東部

西部

南部


歴史[編集]

市域は武蔵野台地でも水利に乏しい地域で、考古遺跡は旧石器時代の鈴木遺跡や、奈良時代から平安時代竪穴住居跡が見られる八小遺跡(どちらも市の史跡)がわずかに分布しているのみ。律令制下では武蔵国多摩郡に属し、官道である東山道武蔵路が、中世には鎌倉街道上道の道筋が南北に通過しているが、近世まで安定的定住は困難であったと考えられている。

江戸時代には、青梅街道が整備され小川宿が設置され、承応3年(1654年)に開削された玉川上水から分水された用水路の整備を受けて新田開発が行われ諸村が形成され、一部は武蔵野新田に属する。市域では武蔵野台地で特徴的な街道をはさむ短冊形地割が残り、旧名主家の地方文書も数多く現存している。

また、延宝6年(1678年)には尾張徳川家の鷹場(鷹狩を行う場所であり、地元民は害獣駆除のための鉄砲の使用などが制限された)が設置された。たかの街道やたかの台の地名はこれに由来する。

明治時代以降も都心郊外の純農村地帯であった。明治時代初めの一時期、玉川上水を利用した舟運が行われ、明治期には鉄道誘致運動が盛んになった。中央線小川駅設置計画はルートが南方に変更されたため挫折したが、明治27年に川越鉄道(西武国分寺線)の小川駅が開設され、昭和初年には西武新宿線、西武多摩湖線がそれぞれ開業した。関東大震災後には「学園都市」と銘打って現在の学園東町・学園西町付近の宅地開発が行われ、昭和初期には津田英学塾などの学校病院なども設けられた。陸軍経理学校などの軍事施設も置かれ、次第に人口は増加したが、1944年に町制が敷かれた当時も大半は農地)であった。

戦後には都心部の住宅難に対応するため都営住宅建設が進み、高度成長期にはベッドタウンとして人口が急激に増加。団地官公庁住宅の建設や、民間による宅地開発が進み、スプロール現象も見られた。ブリヂストンや日立製作所などの工場大学専門学校など教育機関も増加した。昭和48年に武蔵野線が開通。急激な都市化の進展に対して、都市基盤の整備は遅れがちであったが、下水道の敷設、周辺の整備や土地区画整理も行われた。

年表[編集]

  • 1657年(明暦3年) - 小川村が開拓される。武蔵国多摩郡小川村。
  • 1716〜1736年 - 小川新田、大沼田新田、野中新田与右衛門組、野中新田与左衛門組、鈴木新田、廻り田新田が次々開拓される。
  • 1871年(明治4年) - 廃藩置県施行。神奈川県となる。神奈川県多摩郡。
  • 1878年(明治11年) - 郡区町村編制法施行。神奈川県北多摩郡となる。
  • 1889年(明治22年) - 町村制施行。小川村、小川新田、大沼田新田、野中新田与右衛門組、野中新田与左衛門組、鈴木新田、廻り田新田以上7村が合併し神奈川県北多摩郡小平村になる。
  • 1893年(明治26年) - 神奈川県から東京府へ移管。東京府北多摩郡小平村になる。
  • 1943年(昭和18年) - 東京都制施行。東京府が廃止されて東京都を設置。東京都北多摩郡小平村となる。
  • 1944年(昭和19年) - 町制施行。東京都北多摩郡小平町となる。
  • 1962年(昭和37年) - 市制施行。東京都小平市となる。

地名の由来[編集]

1889年の7村合併の際に、当時の中心であった小川村のと周辺地域が武蔵野台地上にありらな土地であったことから小平の名がつけられたとされる[1](その平地の割りに下水が完備されていない時期はで移動するほどの洪水があった)。

人口[編集]

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小平市と全国の年齢別人口分布図(比較) 小平市の年齢・男女別人口分布図
紫色は小平市
緑色は日本全国
青色は男性
赤色は女性
総務省統計局 / 国勢調査2005年

昼夜間人口[編集]

2005年に夜間人口(居住者)は183,775人であるが、市外からの通勤者と通学生および居住者のうちの市内に昼間残留する人口の合計である昼間人口は160,499人での0.873倍の人口になる。夜間に比べて昼の人口は2万3千人ほど減ることになる。通勤者・通学生で見ると市内から市外へ出る通勤者52,528人、市外から市内へ入る通勤者は28,485人と通勤者では市外へ出る通勤者のほうが多く、しかし学生では市外から市内へ入る通学生は11,109人で市内から市外に出る通学生10,342人と学生ででは出入りは拮抗している。東京都編集『東京都の昼間人口2005』平成20年発行154,155ページ 国勢調査では年齢不詳のものが東京都だけで16万人いる。上のグラフには年齢不詳のものを含め、昼夜間人口に関しては年齢不詳の人物は数字に入っていないので数字の間に誤差は生じる)

行政[編集]

現市長[編集]

歴代市長[編集]

  • 小川睦郎
  • 大島宇一
  • 瀬沼永真
  • 前田雅尚(まえだ まさなお)

議会[編集]

  • 市議会には本会議のほか、以下の常任委員会が設置されている。
    • 総務委員会
    • 生活文教委員会
    • 厚生委員会
    • 建設委員会

財政[編集]

  • 財政規模(平成23年度決算)
    • 歳入総額 581億9248万円
    • 歳出総額 563億5622万円
  • 財政力指数 0.976

広域行政[編集]

西東京市、東村山市、清瀬市、東久留米市、および本市の5市で運営。施設は西東京市にある。
  • 昭和病院組合
    小金井市、東村山市、東久留米市、清瀬市、東大和市、武蔵村山市、西東京市、および本市の8市で地域中核医療として公立昭和病院を運営している。施設は小平市天神町にある。
  • 小平・村山・大和衛生組合
    武蔵村山市、東大和市、および本市の3市が構成する一部事務組合で、3市が排出する廃棄物の処理を目的として清掃工場を運営している。施設は小平市中島町にある。

自治体交流[編集]

国政・都政[編集]

国政[編集]

衆議院小選挙区選挙では東京19区(小平・国分寺・国立・西東京)に属する。 近年選出の議員は以下のとおり。

都政[編集]

本市でひとつの選挙区をなす。定数は2人。近年選出の議員は以下のとおり。

  • 2013年6月
    • 高橋信博(自由民主党)
    • 斉藤敦(民主党

産業[編集]

産業分類別の就業人口比率は以下のとおり(2000年現在)

  • 一次産業 1.2%
  • 二次産業 23.7%
  • 三次産業 72.8%

農業[編集]

野菜果樹・植木が栽培されている。特産品はうどブルーベリー。特にブルーベリーは、経済栽培が小平で始まったことから、市を代表する特産品となっている。東京都小平市・山梨県北杜市茨城県つくば市が「日本三大ブルーベリー」の地として有名である。

工業[編集]

事業所[編集]

市内の主な事業所

商業[編集]

スーパー、ディスカウントストア[編集]

あまいけ

  • 小平店
  • 一橋学園店
  • 小川店

いなげや

  • 小平学園西町店
  • 小平回田店
  • 小平天神店

西友

  • 小平店
  • 花小金井店

コープとうきょう

  • 小川西町店
  • 鷹の台店
  • 回田町店

ローソンストア100

  • 東大和店
  • 花小金井南店
  • 小平仲町店


その他の商業施設[編集]

TSUTAYA

  • 小平店
  • 花小金井駅前店

ゲオ

  • 小平小川町店
  • 小平鈴木町店

ドトールコーヒー

  • エッソ久留米ニュータウン店
  • エッソ喜平橋店
  • 花小金井店

ブックオフ

  • 花小金井店


住宅団地[編集]

  • 国家公務員共済組合連合会喜平町団地平成19年廃止 : 小平都市計画事業(一団地の住宅施設)
  • 都市再生機構小川町団地 - 昭和45年 : 小平都市計画事業(一団地の住宅施設)
  • 防衛庁鈴木町団地 - 昭和46年 : 小平都市計画事業(一団地の住宅施設)
  • 小平団地
  • 武蔵野団地
  • プラウドシーズン花小金井(全250戸、野村不動産)
  • エステート上水本町 (旧住宅・都市整備公団)、中庭型、1984年、
  • グリーンコートレジデンス (伊藤忠都市開発・日本綜合地所)、2012年、

教育[編集]

小学校[編集]

市立

私立

中学校[編集]

市立
私立

高等学校[編集]

都立
私立

大学・短期大学[編集]

国立
私立

専修学校[編集]

特別支援学校[編集]

各種学校[編集]

学校教育以外の施設[編集]

機関、施設[編集]

  • 法務省
    • 公安調査庁関東公安調査局国立駐在官室北部駐在(所在地非公表)
  • 防衛省
    • 陸上自衛隊小平駐屯地(小平学校、第305基地システム通信中隊小平派遣隊、第126地区警務隊小平連絡班)(喜平町2-3-1)(旧・業務学校、調査学校)
  • 厚生労働省
  • 警察庁
  • 東京都
    • 小平警察署(小川町2-1265-1)
    • 小平消防署(仲町21)特別消火中隊救急隊1
      • 小川出張所(小川町1-208-1)救急隊1
      • 花小金井出張所(花小金井6-12-1)救急隊1
    • 小平都税支所(花小金井1-6-1、小平合同庁舎内)
    • 水道局小平サービスステーション(花小金井1-6-1、小平合同庁舎内)
    • 多摩建築指導事務所 建築指導第二課(花小金井1-6-1、小平合同庁舎内)
    • 農業振興事務所 中央農業改良普及センター(花小金井1-6-1、小平合同庁舎内)
    • 西部学校経営支援センター支所(花小金井1-6-1、小平合同庁舎内)
    • 多摩小平保健所(花小金井1-31-24)
    • 小平児童相談所(花小金井1-31-24)
    • 薬用植物園(中島町21-1)
    • 北多摩北部建設事務所小平工区(小川町1-1091)
    • 住宅供給公社小平窓口センター(小川町1-8-1-108)
  • 千代田区
    • 千代田区花小金井学園(花小金井運動施設)(花小金井南町3-2-7)
  • 国分寺市
    • 国分寺市民スポーツセンター(上水本町6-22-1)

マスメディア[編集]

  • 小平市内で宅配される一般日刊紙とその版建て
    各紙とも小平市と西東京市の境界付近がおおむね「多摩版」と「武蔵野版」(最終版と同じ)の分岐点となっており、市内で配達される版は若干降版時刻(締切時刻)が早い。ただし、配達ルートの関係で、市東部の一部では最終版が配達される地域もある。例えば朝日新聞の場合、基本的には13版「多摩版」だが、花小金井3、4、5丁目に限っては14版「武蔵野版」(最終版)が配達される。また、宅配コンビニでの即売とは流通経路が異なるため、同じ地域に複数の版が混在する場合も多い。

交通[編集]

鉄道[編集]

バス[編集]

市域の広さに比べバス事業者の数は多い。

  付近までの路線と、新小平駅から東村山市の私立中学・高校への路線を持つ。

コミュニティバス[編集]

コミュニティタクシー[編集]

道路[編集]

観光[編集]

名所・旧跡[編集]

公園[編集]

  • 小金井公園 (小金井市と一部が小平市、西東京市、武蔵野市にわたる都立広域公園)
  • 小平中央公園
  • 小平東部公園
  • たけのこ公園
  • あじさい公園

美術館・博物館等[編集]

イベントホール[編集]

レジャー施設[編集]

その他[編集]

  • FC東京小平グランド
    • GAS MUSEUMと、新青梅街道を挟んで向かい合っている
  • 九道の辻(東村山市との境にある八坂交差点のこと。かつては9本の道が交差していた。現在は7本)
  • 市内には丸ポスト(丸型ポスト)が多く残っていることで知られてきたが、2007年の調査により29本が確認され(2007年11月7日朝日新聞報道によればこれは都内最多の数)、2008年4月14日には運用されていなかった小平ふるさと村の前のものが復活し計30本となった[2]

祭・イベント[編集]

  • 江藤俊哉コンクール(8月)
  • 小平市民まつり(10月)
  • グリーンロード秋の収穫祭(11月)
  • 小平産業まつり(11月)

名物[編集]

  • 丸ポスト銘茶
  • 特産品のブルーベリーを使った菓子
    • 武蔵野ケーキ
    • こだいらの夢ちゃん - ソフトケーキ。
    • 菓夢果夢 - クリームサンド。
  • 市の鳥「コゲラ」を由来とする菓子
    • こげらまんじゅう - 栗入りとなしがある。地元では「こげまん」と略される。要出典
    • コゲラ - 「ひよ子」タイプのお菓子。
    • こげらサブレー - 定番のお菓子。なつかしい味わい。地元では「こげサブ」と略される。要出典
    • 小平エール - 特産品のブルーベリーを使った地ビール。(分類上は発泡酒)爽やかな香りは秀逸という評もある。
    • 小平葡萄浪漫 - ワイン
    • 小平の香り - 樽酒
  • 糧うどん - 「かてうどん」と読む。温野菜が具に入ったヘルシーなうどん。地元ではカツ丼のように勝負事の前に食べる習慣がある。要出典
  • プリン - 小平の洋菓子職人らが結成した「こだいらプリン匠の会」により、個性的なプリンの数々が販売されている。要出典地元では小平のプリンを食べ歩くことを「こだプリでプリコレ」と略す。(「こだいらのこだわりプリンをコレクションしよう」の意味)

写真等は小平市ホームページを参照されたい。

スポーツチーム[編集]

  • FC東京 - 大沼町にクラブハウスと練習グランドを持つ。

かつてゆかりのあったスポーツチーム[編集]

  • 日立製作所本社サッカー部 - 現在の柏レイソル1985年柏市へと移転するまでの40年以上の期間、小平市を本拠として活動していた。
  • 日立ベルフィーユ - かつてバレーボールがまだ日本リーグだった頃、隆盛を極めていたバレーボールチーム。 2001年に廃部。練習場の体育館が桜橋付近(喜平町)にあったが、現在は老人ホームになっている。

ゆかりの人物[編集]

特筆しない限り出身者を示す。

文化[編集]

芸能・マスコミ[編集]

スポーツ[編集]

政治[編集]

フィクション[編集]

  • 細貝さん - 日本エレキテル連合のコントに登場する初老の紳士。ふるさとは湯布院であるが現在は小平市に居住。人間型器具「未亡人朱美ちゃん3号」を購入するが故障。なお「いいじゃ、ないの」という有名なセリフはイントネーションが特徴的であるが、小平市のものでも湯布院町のものでもない。

ゆかりの作品[編集]

ゲームセンターCX。HQの回のラストでスタッフが帰ると言っていた

市外局番(NTT)[編集]

  • 1998年4月29日、市内のNTT国分寺MA区域で、市外局番の3桁化実施。0423-XX-XXXX → 042-3XX-XXXX となる。
  • 2006年4月29日、市内のNTT武蔵野三鷹MA区域(鈴木町2丁目、花小金井、花小金井南町)で、市外局番の3桁化実施。0424-XX-XXXX → 042-4XX-XXXX となる(ちなみに、0424と同じ武蔵野三鷹MA区域である 0422 は変更無し)。
  • 以上により、市外局番は市内全域において見かけ上042に統一されたが、国分寺MAと武蔵野三鷹MAの両MA間の通話には市外局番が必要である。
  • 天気情報サービスの番号は国分寺MA区域、武蔵野三鷹MA区域ともに「042-177」で、気象庁予報部発表(東京都心部と同一)のものが流れる。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 「多摩ら・び」2000年No.14
  2. それぞれの所在地などの詳細は、小平市公式サイト内「丸いポストのまち こだいら」を参照されたい。

外部リンク[編集]

行政